私はタランチュラが大好きです。
自宅で飼育もしており、その魅力に癒され、日々気づきをもらっています。
ものづくり以外の個人的な趣味を持っていなかった私でしたが、些細なきっかけでタランチュラ飼育の世界を知って、見事にのめり込んでしまいました。
人生で初めて一直線に夢中になれるドアが開いたような、「描きたくてしょうがないもの」に出会ったような、そんな感覚でした。
それはさておき、皆さんがタランチュラに抱くイメージってなんでしょうか。
「こわい」?「キモい」?
正直に言うと、私はもう、タランチュラに対する一般的な感覚がわからなくなってしまいました。つぶらな瞳にふわふわな脚、まぁるいお尻。それがもう、本当にかわいくて仕方ないのです。
全てのペットに言えることではありますが、飼うためにはもちろん、正しい知識と誠実な姿勢が必要です。そして、彼らは絶対に懐くことはありません。長く一緒に居ても、毎日初対面のようなものです。
上のイラストのような触れ合いも、危険なので現実では難しいですし、推奨もされていません。(大きな毒牙を持つ生き物ですので………。)
どんなに可愛がっても一生一方通行。
それでもなぜか愛せてしまう。
実に稀有でセンシティブで不思議な世界だと思います。
そして、「多くの人にとって蜘蛛は可愛いものではない」ということも忘れてはいけないこと。私にとってはこんなにも特別で大好きな生き物。いっぽうで、苦手な人も多く、「恐怖症」を持つ人もいる。
そんな中で、どうにか「魅力」の部分を濃く抽出できないものか。イラストやデザインの力で伝えられることはないものだろうか。
苦手な人や恐怖症の人に、無理に克服してほしいとは全く思っていませんが、「私が好きなものを私が好きなもののまま、誰かにも好きなように好きになってもらえるように」。
手探りですが、そんな気持ちで描いています。これでも充分おこがましいかもしれませんが………。
愛好家の方にも、そうではない方にも、もしもなにかしら届くものがあったら、私はめちゃくちゃハッピーです。
CHON